XENTRIX(ゼントリックス)とは?バンド結成から現在までの歴史
XENTRIX(ゼントリックス)は1985年に、まだ高校生だったクリス・アストリー(Chris Astley)<Vo,Gt>を中心に、イングランド・プレストンで結成されたSWEET VENGEANCEを母体とし、1987年に現在のバンド名へ改名して誕生したスラッシュ・メタル・バンドです。UKスラッシュ・シーンを代表する存在として知られ、テクニカルかつメロディアスなギターリフと、社会的テーマを扱う歌詞で独自の地位を築いてきました。
結成初期は、クリス・アストリーを中心に活動を開始し、イギリス国内でのライブ活動を通じて注目を集めます。1989年に発売されたデビューアルバム『Shattered Existence』は、スピード感と緻密なリフワークを兼ね備えた作品として高い評価を受け、UKスラッシュの名盤のひとつに数えられています。続く1990年の2ndアルバム『For Whose Advantage?』では、より洗練されたサウンドと社会派の歌詞を打ち出し、バンドの評価を決定づけました。
1992年の3rdアルバム『Kin』ではプログレッシヴな要素や実験的なアプローチを取り入れ、音楽性の幅を広げていますが、Roadrunner Recordとの契約が終了し、新たなレコード会社を探しますが難航。さらに音楽の方向性の違いによりクリス・アストリーが脱退してしまいます。その後、新たなメンバーが加入し、1996年に発売された4thアルバム『Scourge』ではグルーヴ感やモダンな要素を取り入れるなど、新たな方向性を模索しましたが、停滞した状況は良くなることはなく、1997年に解散しました。
2005年、クラシックラインナップでの再結成を発表。2006年にはイングランドで数回のライヴを行い、2007年には、日本で開催された”Thrash Domination 2007″のため来日し、話題になりましたが、2009年に再び解散に至ります。
2013年、KREATORやEVILEとツアーを行うことが発表され、2014年から2015年まで再びツアーを行った後、2019年には約20年以上ぶりとなる5thアルバム『Bury the Pain』を発売します。この作品は往年のスラッシュサウンドを現代的にアップデートした内容で高い評価を獲得し、続く2022年の6thアルバム『Seven Words』ではさらに攻撃的かつ洗練されたサウンドを提示しました。
XENTRIXは現在新作の発売はないものの、精力的にライブや制作活動を行っており、UKスラッシュのレジェンドとしての存在感を維持し続けています。攻撃性と構築美を兼ね備えたそのサウンドは、スラッシュ・メタルの魅力を体現するものとして、今なお多くのファンを惹きつけています。
XENTRIXのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■デニス・ガスナー(Dennis Gasser) – Drums(1988~1997、2005~2006、2013~)
■クリスチャン・ハーバード(Kristian Havard) – Guitar(1988~1997、2005~2006、2013~)
■クリス・シャイアーズ(Chris Shires) – Bass(2013~)
■ジェイ・ウォルシュ(Jay Walsh) – Vocal/Guitar(2017~)
【過去メンバー】
■ポール・マッケンジー(Paul MacKenzie) – Bass(1988~1997、2005~2006、2013)
■クリス・アストリー(Chris Astley) – Vocal/Guitar(1988~1995、2005~2006、2013~2015)
■アンディ・ラッド(Andy Rudd) – Guitar(1995~1997)
■サイモン・ゴードン(Simon Gordon) – Vocal(1995~1997)
XENTRIXのアルバム紹介:UKスラッシュシーンの中核バンド
Seven Words(2022)

- Behind the Walls of Treachery
- Seven Words
- Spit Coin
- The Alter of Nothing
- Everybody Loves You When You’re Dead
- Reckless with a Smile
- Ghost Tape Number 10
- My War
- Kill and Protect
- Anything but the Truth
”速さだけじゃない、重さで叩き潰す進化系スラッシュ”
復活後に到達した“現代型スラッシュ・メタル”の完成形とも言える作品。テンポの速さだけで押すのではなく、重厚なリフと緻密な構成でじわじわと圧をかけてくるサウンドが特徴です。初期作のような直線的なスラッシュに比べ、よりグルーヴ感と攻撃性が強化されています。アルバムの方向性を象徴する「Seven Words」、疾走感と重さが共存する「Reckless With A Smile」、王道スラッシュの魅力が詰まった「Behind The Walls」あたりは外せません。初期の『Shattered Existence』のような“スピード至上主義”を求める人にはやや重く感じる可能性があります。また、曲によってはミドルテンポが中心になるため、常に爆走してほしい人には物足りなさもあるでしょう。「昔ながらのスラッシュが好きだが、古臭さは求めていない」という人に非常に刺さる、復活バンドの“懐古作”ではなく、今の時代に通用するリアルなスラッシュとして完成されています。
Bury The Pain(2019)

- Bury the Pain
- There Will Be Consequences
- Bleeding Out
- The Truth Lies Buried
- Let the World Burn
- The Red Mist Descends
- World of Mouth
- Deathless and Divine
- The One You Fear
- Evil by Design
Scourge(1996)

- 13 Years
- Scourge
- Incite
- Caught You Living
- Strength of Persuasion
- Never Be
- The Hand That Feeds Itself
- Blood Nation
- Creed
- Breathe
Kin(1992)

- The Order of Chaos
- A Friend to You
- All Bleed Red
- No More Time
- Waiting
- Come Tomorrow
- Release
- See Through You
- Another Day
For Whose Advantage?(1990)

- Questions
- For Whose Advantage?
- The Human Condition
- False Ideals
- The Bitter End
- New Beginnings
- Desperate Remedies
- Kept in the Dark
- Black Embrace
- Running White Faced City Boy (GILLAN cover)
Shattered Existence(1989)

- No Compromise
- Balance of Power
- Crimes
- Back in the Real World
- Dark Enemy
- Bad Blood
- Reasons for Destruction
- Position of Security
- Heaven Cent
XENTRIX(ゼントリックス)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. XENTRIX(ゼントリックス)とはどんなバンドですか?
A. XENTRIXは1987年にイングランドで結成されたスラッシュ・メタル・バンドで、UKスラッシュ・シーンを代表する存在です。テクニカルかつメロディアスなギターリフと、社会問題をテーマにした歌詞が特徴で、1980年代後半から現在まで多くのファンに支持されています。
Q2. XENTRIXの代表作・おすすめアルバムはどれですか?
A. 初心者にはデビュー作『Shattered Existence』と、評価の高い『For Whose Advantage?』がおすすめです。復活後の作品では『Bury the Pain』や『Seven Words』も現代的なスラッシュ・メタルとして高い評価を受けています。
Q3. XENTRIXは現在も活動していますか?
A. はい、XENTRIXは現在も活動を継続しています。ライブを中心に精力的に活動しており、近年はアルバム『Seven Words』を軸にツアーを行うなど、現役バンドとしてシーンで存在感を保ち続けています。


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