FALCONER(ファルコナー)とは?バンド結成から現在までの歴史
FALCONER(ファルコナー)は、1999年にスウェーデン・ミョルビーで、元MITHOTYNのメンバーだったステファン・ワイナーホール(Stefan Weinerhall)<Ba,Gt,Key>を中心に結成されたフォーク/パワー・メタル・バンドです。MITHOTYNの活動停止後、よりメロディックで叙情的な音楽性を追求するためにスタートし、オペラ的な歌唱力を持つマティアス・ブラド(Mathias Blad)<Vo>を迎えたことで、中世的な雰囲気とクリーンボーカルを軸とした独自のスタイルを確立しました。
2001年に発売されたデビューアルバム『Falconer』は、フォークメタルとパワーメタルを高次元で融合させた完成度の高さで大きな注目を集め、「Mindtraveller」などの楽曲によりバンドの名を一気に広めました。続く2002年の2ndアルバム『Chapters from a Vale Forlorn』ではドラマ性と民族的要素をさらに強め、2003年の3rdアルバム『The Sceptre of Deception』ではコンセプト性の高い作品を発表し、ヨーロッパを中心に確固たる評価を築き上げていきます。
しかしその後、マティアス・ブラドが一時的に脱退し、後任としてクリストファー・ゲーベル(Kristoffer Göbel)<Vo>が加入したことでバンドの音楽性は一時的に変化します。2005年の4thアルバム『Grime vs. Grandeur』では、従来よりもストレートなパワーメタル色が強まり、フォーク要素はやや後退しましたが、この経験はバンドの幅を広げる結果となりました。
2006年にはマティアス・ブロムが復帰し、同年の5thアルバム『Northwind』でFALCONER本来のスタイルが完全に復活します。この作品では英語版とスウェーデン語版の両方が制作され、北欧的な叙情性とフォーク要素がより色濃く表現されました。その後も『Among Beggars and Thieves』(2008年)、『Armod』(2011年)、『Black Moon Rising』(2014年)といった作品を発表し、特に『Armod』では全編スウェーデン語詞を採用することで、伝統音楽への深い傾倒を示しています。
そして2020年、最終作となる『From a Dying Ember』をリリースします。このアルバムは初期作品を思わせるフォーク色の強い内容となっており、バンドの集大成ともいえる完成度を誇ります。同年、FALCONERは正式に解散を発表し、約20年にわたる活動に幕を下ろしました。
FALCONERが残した作品群はフォークメタルの重要な遺産として高く評価され続けています。クリーンボーカルを主体とした美しい旋律と中世的な世界観、そして北欧伝統音楽とメタルの融合という独自のスタイルは、今なお多くのリスナーに影響を与え続けています。
FALCONERのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■ステファン・ワイナーホール(Stefan Weinerhall) – Bass(1999~2002)、Guitar(1999~2020)、Keyboard(2006~2020)
■カーステン・ラーソン(Karsten Larsson) – Drums(2000~2020)
■マティアス・ブラド(Mathias Blad) – Keyboard(2000~2002)、Vocal(2000~2003、2005~2020)
■マグナス・リンハルト(Magnus Lindhardt) – Bass(2004~2020)
■ジミー・ヘドランド(Jimmy Hedlund) – Guitar(2004~2020)
【過去メンバー】
■ペダー・ヨハンソン(Peder Johansson) – Bass(2002~2004)
■アンダース・ヨハンソン(Anders Johansson) – Guitar(2002~2004)
■クリストファー・ゲーベル(Kristoffer Göbel) – Vocal(2003~2005)
FALCONERのアルバム紹介:スウェーデン発フォーク/パワー・メタルの真髄
From A Dying Ember(2020)

- Kings and Queens
- Desert Dreams
- Redeem and Repent
- Bland sump och dy
- Fool’s Crusade
- Garnets and a Gilded Rose
- In Regal Attire
- Rejoice the Adorned
- Testify
- Thrust the Dagger Deep
- Rapture
”FALCONER最後の傑作 ― 叙情美が極まるラストアルバム”
FALCONERが2020年に発売したラストアルバムであり、彼らの音楽性を総括する“集大成”ともいえる作品。全体としては派手さよりも“叙情性”と“物語性”を重視した作風で、じっくり聴き込むことで魅力が深まるアルバムです。初期作を思わせるフォーク色の回帰が特徴で、「Kings and Queens」や「Desert Dreams」などは、牧歌的でありながら力強いメロディが印象に残ります。一方で、近年のパワーメタルに多いスピード感や激しさを求める人にはやや物足りなさを感じる可能性があります。過去作と比較すると、『Black Moon Rising』のようなストレートなヘヴィさよりも、『Falconer』や『Northwind』に近いクラシカルでフォーク寄りの方向性へと回帰しており、長年のファンにとっては納得の締めくくりです。叙情的なメロディや中世的な世界観が好きな人には強くおすすめできます。
Black Moon Rising(2014)

- Locust Swarm
- Halls and Chambers
- Black Moon Rising
- Scoundrel and the Squire
- Wasteland
- In Ruins
- At the Jester’s Ball
- There’s a Crow on the Barrow
- Dawning of a Sombre Age
- Age of Runes
- The Priory
Armod(2011)

- Svarta änkan
- Dimmornas drottning
- Griftefrid
- O, tysta ensamhet
- Vid rosornas grav
- Grimborg
- Herr Peder och hans syster
- Eklundapolskan
- Grimasch om morgonen (CORNELIS VREESWIJK cover)
- Fru Silfver
- Gammal fäbodpsalm
Among Beggars And Thieves(2008)

- Field of Sorrow
- Man of the Hour
- A Beggar Hero
- Vargaskall
- Carnival of Disgust
- Mountain Men
- Viddernas man
- Pale Light of Silver Moon
- Boiling Led
- Skula, skorpa, skalk
- Dreams and Pyres
Northwind(2006)

- Northwind
- Waltz with the Dead
- Spirit of the Hawk
- Legend and the Lore
- Catch the Shadows
- Tower of the Queen
- Long Gone By
- Perjury and Sanctity
- Fairyland Fanfare
- Himmel så trind
- Blinded
- Delusion
Grime Vs. Grandeur(2005)

- Emotinal Skies
- Purgatory Time
- I Refuse
- Humanity Overdose
- The Assailant
- Power
- No Tears for Strangers
- The Return
- Jack the Knife
- Child of the Wild
The Sceptre Of Deception(2003)

- The Coronation
- The Trail of Flames
- Under the Sword
- Night of Infamy
- Hooves over Northland
- Pledge for Freedom
- Ravenhair
- The Sceptre of Deception
- Hear Me Pray
- Child of Innocence
Chapters From A Vale Forlorn(2002)

- Decadence of Dignity
- Enter the Glade
- Lament of a Minstrel
- For Life and Liberty
- We Sold Our Homesteads
- The Clarion Call
- Portals of Light
- Stand in Veneration
- Busted to the Floor
Falconer(2001)

- Upon the Grave of Guilt
- Heresy in Disguise
- Wings of Serenity
- A Quest for the Crown
- Mindtraveller
- Entering Eternity
- Royal Galley
- Substitutional World
- Lord of the Blacksmiths
- The Past Still Lives On
- Per Tyrssons döttrar i Vänge
FALCONER(ファルコナー)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. FALCONER(ファルコナー)はどんなバンドですか?
A. FALCONER(ファルコナー)は1999年にスウェーデンで結成されたフォーク/パワー・メタル・バンドです。中世的な世界観と美しいクリーンボーカル、そして北欧伝統音楽の要素を取り入れた独自のスタイルが特徴で、フォークメタルの中でも特にメロディ重視のバンドとして高い評価を受けています。
Q2. FALCONER(ファルコナー)のおすすめアルバムはどれですか?
A. 初心者にはデビュー作『Falconer』がおすすめです。バンドの魅力が最も分かりやすく詰まっており、「Mindtraveller」などの代表曲も収録されています。また、フォーク色をより強く感じたい方には『Armod』もおすすめです。
Q3. FALCONER(ファルコナー)は現在も活動していますか?
A. FALCONER(ファルコナー)は2020年にアルバム『From a Dying Ember』を発売した後、正式に解散しています。2026年現在、再結成の発表はありませんが、作品は今もなお多くのファンに支持され続けています。

コメント