SUNN O)))(サン・オー)とは?バンド結成から現在までの歴史
SUNN O)))(サン・オー)は、1998年にアメリカ・ワシントン州シアトルでKHANATE, BURNING WITICHのステファン・オマリー(Stephen O’Malley)とGOATSNAKEのグレッグ・アンダーソン(Greg Anderson)によって結成されたドローン/ドゥーム・メタル・バンドです。ドローン・メタルの源流であるEARTHの影響を受け、極端に遅いテンポと持続する重低音を軸に、他に類を見ない音楽性を確立しました。
彼らの活動は1999年のデモ『The Grimmrobe Demos』から本格的にスタートした後、2000年にデビュ―アルバム『ØØ Void』を発売。長時間にわたって鳴り響く轟音ギターを中心に据えたスタイルを確立し、アンダーグラウンド・シーンで強い存在感を示しました。2003年の『White1』、2004年の『White2』では、よりミニマルで実験的な方向へと進化し、ドローン・メタルの可能性を大きく広げています。
2005年に発表された『Black One』は、ブラックメタル的な要素やダークな世界観を取り入れた重要作であり、SUNN O)))の名を広く知らしめた作品です。その後も実験性はさらに加速し、2006年には日本のバンド、BORISとの共作『Altar』を発売し、ジャンルの垣根を越えたコラボレーションで注目を集めました。
2009年の『Monoliths & Dimensions』では、管楽器やストリングス、合唱を取り入れた壮大なサウンドを展開し、ドゥーム・メタルという枠を超えた芸術作品として高い評価を獲得します。この作品をきっかけに、美術館や現代音楽の文脈でも取り上げられるようになり、SUNN O)))は単なるメタルバンドから「音響アート・プロジェクト」へと評価を拡張していきました。
2010年代に入ると、活動はややスローペースになりますが、2015年には『Kannon』を発表し、より瞑想的で宗教的な雰囲気を強めたサウンドを提示します。そして2019年には『Life Metal』と『Pyroclasts』を連続して発売し、原点ともいえるヘヴィなドローン・サウンドへの回帰と深化を示しました。2026年には、レーベルを移籍し、『SUNN O)))』を発売。極限まで低いチューニングされたドローンサウンドは健在です。
SUNN O)))は、単なる作品リリースの積み重ねではなく、「音の可能性を拡張し続けてきた歴史」です。また、ライブでは大量のアンプを使用し、観客が「音を浴びる」ような圧倒的な音圧体験を提供することで知られています。また、ゲストミュージシャンとの共演やコラボレーションも継続しており、その表現は常に進化し続けています。ドローン/ドゥーム・メタルというジャンルの象徴的存在として、現在もなお唯一無二の立ち位置を保ち続けています。
SUN O)))のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■ステファン・オマリー(Stephen O’Malley) – Bass/Guitar(1998~)
■グレッグ・アンダーソン(Greg Anderson) – Bass/Guitar(1998~)
【過去メンバー】
■G. スチュアート・ダールクイスト(G. Stuart Dahlquist) – Bass(1999~2001)
■ジョー・プレストン(Joe Preston) – Bass/Electnics/Guitar/Programming(2002~2007)
SUNN O)))のアルバム紹介:唯一無二のサウンドを生むドローン・メタルの核心
※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪
Sunn O)))(2026)

- XXANN
- Does Anyone Hear Like Venom?
- Butch’s Guns
- Mindrolling
- Everett Moses
- Glory Black
Pyroclasts(2019)

- Frost (C)
- Kingdoms (G)
- Ampliphædies (E)
- Ascension (A)
Life Metal(2019)

- Between Sleipnir’s Breaths
- Troubled Air
- Aurora
- Novæ
Kannon(2015)

- Kannon 1
- Kannon 2
- Kannon 3
Monoliths & Dimensions(2009)

- Aghartha
- Big Church [Megszentségteleníthetetlenségeskedéseitekért]
- Hunting & Gathering (Cydonia)
- Alice
”聴くのではなく“浴びる”音楽――SUNN O)))が生んだ異次元作品”
このアルバムは「重い音楽が好きかどうか」で評価が大きく分かれますが、結論から言うと“普通のメタルに飽きた人”には間違いなく刺さる一枚です。SUNN O)))の中でも特に評価が高い作品で、ドローン・ドゥームを芸術の域まで押し上げた代表作といえます。ドローン/ドゥーム・メタルをベースにしながら、ホーンやストリングス、さらには合唱まで取り入れた壮大なサウンドが特徴です。一般的なメタルのようなリフやテンポ感はほぼなく、低音がゆっくりと広がり、空間全体を覆うような“音の塊”が続きます。「Aghartha」や「Big Church」は、静と動のコントラストが美しく、ドローンでありながら感情を揺さぶる展開があります。『Black One』と比べても、よりアンビエント寄りで実験色が強く、メタルらしさはやや薄めです。「聴く」というより「体験する」作品で、SUNN O)))の真価を知るなら避けては通れない一枚です。
Oracle(2007)

- Belülről pusztít
- Orakulum
- Helio)))Sophist
Black One(2005)

- Sin Nanna
- It Took the Night to Believe
- Cursed Realms (of the Winterdemons) (IMMORTAL cover)
- Orthodox Caveman
- CandleGoat
- Cry for the Weeper
- Báthory Erzsébet (BATHORY cover)
”重低音と絶叫が支配する、SUNN O)))最恐クラスの問題作『Black One』”
音の“質感”と“恐怖感”が伝わる、SUNN O)))の中でも「より重く、より暗い音を求める人」にとっては間違いなく“買い”の一枚。ノイズや絶叫が響き渡る不穏なサウンド、低音がゆっくりと押し寄せる中で、断続的に現れる叫び声やノイズが緊張感を生み出します。「It Took the Night to Believe」や「Báthory Erzsébet」は、重低音と絶叫が一体となり、他では味わえない圧倒的な没入感を生み出しています。前作『White2』と比べても、よりダークで攻撃的な方向に振り切っており、聴きやすさはほぼありません。あくまで“体験型”の音楽として向き合う必要があります。「音の重さと闇」を求める人には強くおすすめできます。
White2(2004)

- Hell-O)))-Ween
- BassAliens
- Decay2 (Nihils’ Maw)
White1(2003)

- My Wall
- The Gates of Ballard
- A Shaving of the Horn That Speared You
3: Flight Of The Behemoth(2002)

- Mocking Solemnity
- Death Becomes You
- O))) Bow 1
- O))) Bow 2
- F.W.T.B.T (I Dream of Lars Ulrich Being Thrown Through the Bus Window Instead of My Mystikal Master Kliff Burton) (METALLICA cover)
ØØ Void(2000)

- Richard
- NN O)))
- Rabbits’ Revenge (MELVINS cover)
- Ra at Dusk
SUNN O)))(サン・オー)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. SUNN O)))(サン・オー)とはどんなバンドですか?
A. SUNN O)))は1998年にアメリカ・シアトルで結成されたドローン/ドゥーム・メタル・バンドです。一般的なメタルのようなリフやスピード感は少なく、重低音を長時間持続させる独特のスタイルが特徴です。「音を聴く」というより「音に包まれる体験」ができるバンドとして知られています。
Q2. SUNN O)))のおすすめアルバムはどれですか?
A. 初心者には『Monoliths & Dimensions』がおすすめです。ドローン・サウンドに加えて管楽器や合唱が取り入れられており、比較的聴きやすい作品です。よりヘヴィな音を求めるなら『Black One』、シンプルな轟音を体感したいなら『ØØ Void』も人気があります。
Q3. SUNN O)))は初心者でも楽しめますか?
A. 結論として、好みは分かれますが初心者でも楽しめます。ゆっくりとした重い音が続くため、一般的なメタルに慣れている人には最初は難しく感じるかもしれません。ただし、重低音やアンビエント、実験音楽が好きな方であれば、その独特の世界観にハマる可能性が高いです。


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