S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)とは?バンド結成から現在までの歴史
S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)は、アメリカ・ニューヨーク州で結成されたクロスオーヴァー・スラッシュ・メタルの先駆的バンドです。ハードコア・パンクとスラッシュ・メタルを融合させた過激かつユーモラスなスタイルで、短期間の活動ながらシーンに大きな影響を与えました。
バンドは、ANTHRAXのスコット・イアン(Scott Ian)<Gt>とチャーリー・ベナンテ(Charlie Benante)<Dr>が2ndアルバム『Spreading The Disease』制作終了後に、遊びで作っていた曲がマネージャーが気に入ったことから始まり本格的になったことから、元ANTHRAX, NUCLEAR ASSAULTのダン・リルカ(Dan Lilker)<Ba>とビリー・ミラノ(Billy Milano)<Vo>を誘いスタートしました。この布陣は、スラッシュとハードコアの橋渡しを象徴する存在として知られています。
1985年に彼らは最初に65曲入りのデモ『Crab Society North』を発表し、その後わずか3日間でレコーディングを行い、デビューアルバム『Speak English or Die』を発売。本作は1分前後の短い楽曲を多数収録し、爆発的なスピードと攻撃性、そしてブラックユーモアに満ちた歌詞で話題を呼びました。このアルバムは”クロスオーヴァー・スラッシュ”というジャンルを決定づけた重要作であり、後のハードコアやスラッシュ・メタル・バンドに多大な影響を与えています。
デビューアルバム発売後に短期間のツアーを行った後、バンドメンバーはそれぞれのメインバンドに戻り、ビリー・ミラノはM.O.D.を結成。S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)の活動は休止状態となりますが、1992年にニューヨークで1回きりのライヴを行い、その模様ははライブ作品『Live at Budokan』として発売し、そのタイトルから日本でも話題となりました。
1997年に再結成したバンドは、ヨーロッパツアーを行った後、スタジオアルバムとしては実に14年ぶりとなる2ndアルバムを『Bigger Than the Devil』を発売。初期の衝動を維持しつつも、NYハードコアやデスメタル要素を取り入れたよりタイトで洗練されたクロスオーヴァー・サウンドを展開。その後バンド活動は不定期となり、さらにビリー・ミラノとその他のメンバーの確執が表面化し、2002年に解散しましたが、フェスなどでゲストヴォーカルを迎え、不定期にライヴは行っています。
S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)は、短命ながらもジャンルの枠を打ち破った革新的バンドです。1曲が非常に短く、勢いとインパクトを重視した作風は、後のクロスオーヴァー・スラッシュやグラインドコアにも通じる先進性を持っています。特に『Speak English or Die』は今なおクロスオーヴァー・スラッシュの金字塔として高く評価されており、メタルとハードコアの融合を語るうえで欠かせない存在です。クロスオーヴァー・スラッシュのルーツを知りたい方や、激烈でストレートなサウンドを求めるリスナーにとって、今なお必聴の存在と言えるでしょう。
S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)のバンドメンバー
【過去メンバー】
■ダン・リルカ(Dan Lilker) – Bass(1985~1986、1992、1997~2002)
■チャーリー・ベナンテ(Charlie Benante) – Drums(1985~1986、1992、1997~2002)
■スコット・イアン(Scott Ian) – Guitar(1985~1986、1992、1997~2002)
■ビリー・ミラノ(Billy Milano) – Vocal(1985~1986、1992、1997~2002)
アルバム紹介:S.O.D.(Stormtroopers Of Death)が生んだクロスオーヴァー・スラッシュの原点
Bigger Than The Devil(1999)

- Bigger than the Devil
- The Crackhead Song
- Kill the Assholes
- Monkeys Rule
- Skool Bus
- King at the King / Evil Is In
- Black War
- Celtic Frosted Flakes
- Charlie Don’t Cheat
- The Song That Don’t Go Fast
- Shenanigans
- Dog on the Tracks
- Make Room, Make Room
- Free Dirty Needles
- Fugu
- We All Bleed Red
- Frankenstein and His Horse
- Every Tiny Molecule
- Aren’t You Hungry?
- L.A.T.K.C.H.
- Ballad of Michael H.
- Ballad of Phil H.
- Moment of Truth
”S.O.D.復活作 ― クロスオーヴァー・スラッシュの進化系”
本作は、伝説的デビュー作から約14年ぶりに発表された復活作であり、「昔の勢いそのままなのか?」と不安に思う人ほど驚かされる内容です。音楽性はクロスオーヴァー・スラッシュそのものですが、初期の突発的な衝動に対し、本作はリフのキレとリズムの締まりが格段に向上し、ザクザク刻むギターに、ハードコア由来のシンプルで直線的なノリが融合し、より「ヘヴィで聴きやすい」印象です。「Speak English or Die」と比べると音質が良くなり、音の輪郭がはっきりしているのも大きな魅力です。整いすぎたことで、逆に尖りが薄れたと感じる人もいるかもしれませんが、歌詞の過激さは相変わらず。本作は「昔のファンの再確認」と「新規リスナーの入口」を両立した一枚です。
Speak English Or Die(1985)

- March of the S.O.D.
- Sargent “D” and the S.O.D.
- Kill Yourself
- Milano Mosh
- Speak English or Die
- United Forces
- Chromatic Death
- Pi Alpha Nu
- Anti-Procrastination Song
- What’s That Noise
- Freddy Krueger
- Milk
- Pre-Menstrual Princess Blues
- Pussy Whipped
- Fist Banging Mania
- No Turning Back
- Fuck the Middle East
- Douche Crew
- Hey Gordy!
- The Ballad of Jimi Hendrix
- Diamonds and Rust (Extended Version)
”衝動と暴力が爆発した伝説の超高速デビュー作 ― クロスオーヴァー・スラッシュの原点”
クロスオーヴァー・スラッシュというジャンルを決定づけた歴史的デビューアルバム。スラッシュ・メタルの高速リフにハードコア・パンクの直線的なノリを叩き込んだ、極めてシンプルかつ暴力的なスタイル。1曲1分前後の楽曲が連続し、止まる間もなく突っ走る感覚はまさに「音の暴走列車」。最大の魅力は、この“勢いそのもの”です。「March of the S.O.D.」や「Sargent D & the S.O.D.」はリフ一発で記憶に残るインパクトがあり、「Kill Yourself」はライブ定番として知られる代表曲。難しいことは一切せず、ただ速く、ただ激しく、ただノれる。歌詞はブラックジョークや過激な表現が多く、好みが分かれる要素です。さらに、曲が短すぎて“アルバムとしての深み”を求める人には物足りなさを感じるでしょう。「クロスオーヴァー・スラッシュの原点を体感したい人」には間違いなく必聴です。
S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)とはどんなバンドですか?
A. S.O.D.は1985年にアメリカ・ニューヨークで結成されたクロスオーヴァー・スラッシュ・メタルのバンドです。スラッシュ・メタルとハードコア・パンクを融合させた先駆的存在で、短い楽曲と強烈なスピード感でジャンルの基礎を築きました。
Q2. S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)の代表作はどれですか?
A. 最も有名なのはデビューアルバム『Speak English or Die』です。クロスオーヴァー・スラッシュの原点として高く評価されており、「March of the S.O.D.」や「Kill Yourself」などの代表曲が収録されています。
Q3. S.O.D.(Stormtroopers Of Death / ストームトゥルーパーズ・オブ・デス)は現在も活動していますか?
A. メンバー間の確執により、2002年に解散したため活動はしていません。メンバーはそれぞれ別バンドで活動を続けており、S.O.D.は“伝説的プロジェクト”として語り継がれています。



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