DIMENSION ZEROの基本情報 | 在籍メンバーとIN FLAMESとの関係性
DIMENSION ZERO(ディメンション・ゼロ)は、1996年にスウェーデンで結成されたメロディック・スラッシュ/デス・メタル・バンドです。バンドは、当時、IN FLAMESに在籍していたイェスパー・ストロムブラード(Jesper Strömblad)<Gt>と、グレン・ユングストローム(Glenn Ljungstorm)<Gt>によって結成されました。当初はグレン・ユングストローム(Glenn Ljungstorm)が作る曲が激しすぎるためIN FLAMESに合わないということで、その曲を発表するサイド・プロジェクトとしてスタートしました。
バンドのサウンドは、メロディック・デスメタルにスラッシュメタルの要素を取り入れた攻撃的かつメロディアスなスタイルが特徴です。彼らのデビューアルバム『Silent Night Fever』(2002年)は、その激しいリフとキャッチーなメロディで高評価を得ました。その後も、2003年に『This Is Hell』、2007年に『He Who Shall Not Bleed』といったアルバムをリリースし、ファンからの支持を受け続けています。
バンドは一時的に活動を休止していましたが、2014年に活動を再開。2016年には2人のメンバーが脱退しましたが、元AMARANTHEのアンディ・ソルヴェストロームが加入し、活動を再開しています。DIMENSION ZEROは、スウェーデンのメタルシーンにおいて、特にメロディック・デスメタルとスラッシュメタルの融合において重要な存在とされています。
バンドメンバー
【現メンバー】
イェスパー・ストロムブラード(Jesper Stromblad) – Guitar/Bass(1995~1998、2000~2008.2014~)
ハンス・ニルソン(Hans Nilsson) – Drums(1996~1998、2000~2008、2014~)
アンディ・ソルヴェストローム(Andy Solvestrom) – Vocal(2016~)
【過去メンバー】
グレン・ユングストローム(Glenn Ljungstrom) – Guitar(1995~1998、2000~2003、2005)
フレドリック・ヨハンソン(Fredrik Johansson) – Guitar(1996~1998)
ヨッケ・ゴズベリ(Jocke Gothberg) – Vocal(1996~1998、2000~2008、2014~2016)
ダニエル・アントンソン(Daniel Antonsson) – Guitar(2002~2008、2014~2016)
アルバム紹介 | DIMENSION ZEROの音楽的魅力
He Who Shall Not Bleed(2007)
- He Who Shall Not Bleed
- Unto Others
- A Paler Shade Of White(A Darker Side Of Black)
- Hell Is Within
- Red Dead Heat
- I Can Hear The Dark
- Going Deep
- Is
- Deny
- The Was
- Way To Shine
- Stayin’ Alive(BEE GEES cover)
血を流さずして世界を斬る―DIMENSION ZEROの“冷徹なる最終章”!
3rdアルバムは、スウェディッシュ・メロディック・デス・メタルの極限美を体現した一枚です。IN FLAMESやMARDUKのメンバーによる鉄壁の布陣が生み出すサウンドは、徹底したスピードと冷徹なメロディが共存。前作までの攻撃性はそのままに、より緻密なアレンジと劇的な展開が加わり、作品としての完成度を飛躍的に高めています。特に「A Paler Shade of White」「I Can Hear the Dark」は、暴力的なまでの疾走感と哀しみを帯びた旋律が見事に融合した名曲。ジャンルの枠を超えた“破壊美”が宿る本作は、メロデスファンのみならず、すべての極端音楽ファンに体感してほしい作品です。
This Is Hell(2003)
- The Introduction To What This Is
- Dimension Zero
- Immaculate
- Blood On The Streets
- Into And Out Of Subsistence
- The Final Desination
- Amygdala
- Killing My Sleep
- This Light
- Di’I Minores
暴虐と叙情の地平線―“This Is Hell”が描く音の終末世界!
スウェディッシュ・メロディック・デス・メタルの本質をさらに研ぎ澄ました作品です。デビューアルバム『Silent Night Fever』の爆発力を踏襲しつつ、より深い叙情性と陰鬱な空気感が全編を覆い、音の世界観を拡張。ツインギターが織りなす冷徹なリフ、ヨッケ・ゴズベリ(Jocke Gothberg)の怒涛の咆哮、そして疾走感と重厚感のバランスは、まさに“破壊と美”の結晶です。特に「The Murder-Inn」「Immaculate」などは、暴力的展開の中に哀愁すら感じさせる名曲群。本作は、メロデスというジャンルにおいて、地獄の風景を音像化したかのような異質の傑作として語り継がれるべきアルバムです。
Silent Night Fever(2002)
- Silent Night Fever
- The Murder-Inn
- Through The Virgin Sky
- Your Darkest Hour
- Not Even Dead
- They Are Waiting To Take Us
- Until You Die
- End
- Slow Silence
メロデスの枠を超えた暴力美学―DIMENSION ZEROの凶悪デビュー作!
スウェディッシュ・メロディック・デス・メタルにスラッシュの激烈な衝動を融合させた異端のデビューアルバム。IN FLAMESやMARDUKのメンバーが集結したことで話題を呼びつつ、その音はメロデスの美旋律に甘んじることなく、圧倒的スピードと冷酷なリフワークで聴く者をねじ伏せます。アルバム全編にわたって疾走するブラストビートと咆哮、そして戦慄のツインリードが、暴虐の中に確かな美学を宿しているのが本作の魅力。特に表題曲「Silent Night Fever」や「Not Even Dead」が放つ破壊力は圧巻で、後続バンドにも多大な影響を与えました。メロデスを超越した“音の凶器”、ここに誕生です。
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