RAZOR(レイザー)とは?爆走スラッシュメタルを貫くカナダの重鎮、その歴史と魅力

RAZOR(レイザー)
RAZOR(レイザー)

RAZOR(レイザー)は、カナダ・オンタリオ州グエルフで結成されたスピード/スラッシュ・メタル・バンドで、1980年代のスラッシュ・メタル黎明期から、猛烈なスピード、攻撃的なギター・リフ、荒々しいヴォーカルを武器に独自のスタイルを築いてきました。RAZORは、VOIVODSACRIFICEANNIHILATORなどと並び、カナダのスラッシュ・メタル史を語るうえで欠かすことのできない存在です。

 

RAZOR(レイザー)とは?バンドの基本情報

バンド名 RAZOR(レイザー)
出身地 カナダ・オンタリオ州グエルフ(Canada, Guelph, Ontario)
ジャンル スピードメタル/スラッシュメタル
結成年 1983年
レーベル Relapse Records/Hypnotic Records/Fringe Product/Steamhammer/Viper
公式ページ https://razorband.com/
Instagram https://www.instagram.com/razorbandofficial/
Facebook https://www.facebook.com/razorofficialthrash
Bandcamp https://razorband.bandcamp.com/album/cycle-of-contempt

 

RAZOR(レイザー)とは?サウンドと特徴を解説

RAZOR(レイザー)の最大の魅力は、スピード・メタルの猛烈な疾走感と、初期スラッシュ・メタル特有の荒々しい攻撃性を融合させたサウンドです。 デイヴ・カルロ(Dave Carlo)<Gt>の切れ味鋭いギター・リフを中心に、余計な装飾を削ぎ落とした直線的かつ暴力的なスラッシュ・メタルを展開しています。

・高速で刻み続ける鋭利なスラッシュ・ギター・リフ
・スピード・メタル直系の猛烈な疾走感
・荒々しくヒステリックなヴォーカルと攻撃的な楽曲
・パンク/ハードコアにも通じるストレートな破壊力

初期はステイス・“シープドッグ”・マクラーレン(Stace “Sheepdog” McLaren)<Vo>の金切り声にも似た狂気的なハイ・トーン・ヴォーカルが大きな特徴で、『Evil Invaders』や『Violent Restitution』では、デイヴ・カルロ<Gt>の高速リフと一体となった猛烈なスラッシュ・メタルを聴かせます。ステイス・“シープドッグ”・マクラーレン<Vo>脱退後はボブ・リード(Bob Reid)<Vo>がヴォーカルを担当し、より低く荒々しい歌声によってサウンドの重量感が増しました。SLAYEREXODUSDESTRUCTIONSODOMなどの1980年代スラッシュ・メタルが好きな方はもちろん、高速リフを主体としたオールドスクール・スラッシュを求める方にもおすすめのバンドです。

 

RAZOR(レイザー)のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ

【現メンバー】
■デイヴ・カルロ(Dave Carlo) – Guitar(1983~1992、1996~)、Drum Programming(1991~1992)
■ボブ・リード(Bob Reid) – Vocal(1989~1992、1996~)
■シャリーフ・ハッサニエン(Shareef Hassanien) – Drums(2019、2024~)
■ガブリエル・ローサ(Gabriel Rosa) – Bass(2024~)

【過去メンバー】
■マイク・カンパニョロ(Mike Campagnolo) – Bass(1983~1987、2005~2008、2011~2024)
■マイク・”M-Bro”・エンブロ(Mike “M-Bro” Embro) – Drums(1983~1987)
■ジョン・シェフェル(John Scheffel) – Vocal/Guitar(1983~1984)
■ステイス・“シープドッグ”・マクラーレン(Stace “Sheepdog” McLaren) – Vocal(1984~1989)
■シェーン・ローガン(Shane Logan) – Vocal(1984)
■ロブ・アンダーソン(Rob Anderson) – Vocal(1984)
■アダム・カルロ(Adam Carlo) – Bass(1987~1990、2003~2005、2008~2011)
■ロブ・ミルズ(Rob Mills) – Drums(1987~1992、1998~2014)
■ジョン・アームストロング(Jon Armstrong) – Drums(1990~1992、1996~2002)
■リッチ・オースターボッシュ(Rich Oosterbosch) – Drums(1996~1997)
■ライダー・ジョンソン(Rider Johnson) – Drums(2014~2019、2019~2024)

 

RAZOR(レイザー):バンド結成から現在までの歴史

1983年

デイヴ・カルロ<Gt>を中心に、カナダ・オンタリオ州グエルフでバンド結成。

1984年

ステイス・”シープドッグ”・マクラーレン<Vo>が加入し、初期黄金期のラインナップが完成し、デビューEP『Armed And Dangerous』、デモ『Escape The Fire』を発売。

1985年

デビューアルバム『Executioner’s Song』、2ndアルバム『Evil Invaders』をViper Recordsから発売した後、SLAYER、MOTORHEAD、VENOMとツアーを行う。

1986年

3rdアルバム『Malicious Intent』を発売。

1987年

4thアルバム『Custom Killing』を発売。

1988年

Steamhammer Recordsと契約し、5thアルバム『Violent Restitution』を発売。

1989年

ステイス・”シープドッグ”・マクラーレン<Vo>が脱退し、ボブ・リード<Vo>が加入。

1990年

6thアルバム『Shotgun Justice』を発売。その後、SACRIFICE、DISCIPLES OF POWERとツアーを行う。

1991年

7thアルバム『Open Hostility』を発売。

1992年

最終公演を行った後、バンドを解散。

1996年

ボブ・リード<Vo>、デイヴ・カルロ<Gt>を中心に再結成。

1997年

8thアルバム『Decibels』を発売。

2005~2011年

2005年にThe Gates Of Hell ツアー、2009年にHeadbangers Open Air Festival、2011年に日本で行われたOsaka True Thrash Festivalに参加。

2012~2015年

デイヴ・カルロ>Gt>が癌と診断され治療に専念し、2015年に復帰。

2022年

9thアルバム『Cycle Of Contempt』を発売。

 

 

RAZOR(レイザー)のアルバム紹介:カナダ発スピード/スラッシュメタルの猛者

※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪

Cycle Of Contempt(2022)

Razor - Cycle Of Contempt(2022)

  1. Flames of Hatred
  2. Jabroni
  3. Off My Meds
  4. A Bitter Pill
  5. Crossed
  6. First Rate Hate
  7. Cycle of Contempt
  8. Setup
  9. Punch Your Face In
  10. All Fist Fighting
  11. Darkness Falls
  12. King Shit

1997年の『Decibels』以来、実に25年ぶりの新作。長いブランクがありながら、RAZORは流行に迎合した現代的なメタルへ大きく方向転換することなく、自分たちが築き上げてきたオールドスクール・スラッシュ・メタルを提示。長いキャリアを持つベテランによる単なる懐古的作品ではなく、「現在進行形のRAZOR」を示した復活作です。

 

Decibles(1997)

Razor - Decibles(1997)

  1. Decibels
  2. Jimi the Fly
  3. Life Sentence
  4. Liar
  5. The Game
  6. Great White Lie
  7. Open Hostility
  8. Nine Dead
  9. Goof Soup
  10. Violence… Gun Control
  11. Instant Death (1997 version)

1992年の活動停止後、再結成し約6年ぶりとなるスタジオ・アルバム。80年代の代表的な作品に比べると、よりヘヴィなサウンドが特徴。ボブ・リード<Vo>の荒々しいヴォーカルとデイヴ・カルロ<Gt>の鋭いギター・リフを軸に、1990年代らしい重量感も取り込んだ作品です。

 

Open Hostility(1991)

Razor - Open Hostility(1991)

  1. In Protest
  2. Sucker for Punishment
  3. Bad Vibrations
  4. Road Gunner
  5. Cheers
  6. Red Money
  7. Free Lunch
  8. Iron Legions
  9. Mental Torture
  10. Psychopath
  11. I Disagree
  12. End of the War

ロブ・ミルズ<Dr>が事故による負傷のためレコーディングに参加できず、デイヴ・カルロ<Gt>がドラム・マシンを使用してドラム・パートを制作するという特殊な状況でレコーディングされた作品。機械的なドラムの質感が独特ですが、硬質なサウンドはRAZORの殺伐としたスラッシュ・メタルと意外なほどマッチしています。

 

Shotgun Justice(1990)

Razor - Shotgun Justice(1990)

  1. Miami
  2. United by Hatred
  3. Violence Condoned
  4. Electric Torture
  5. Meaning of Pain
  6. Stabbed in the Back
  7. Shotgun Justice
  8. Parricide
  9. American Luck
  10. Brass Knuckles
  11. Burning Bridges
  12. Concussion
  13. Cranial Stomp
  14. The Pugilist

ステイス・“シープドッグ”・マクラーレン<Vo>が脱退し、ボブ・リード<Vo>が加入。前任者の高音域を多用した狂気的な歌唱に対し、ボブ・リードはより低く荒々しい声を特徴とし、それまでとは異なる力強さが加わりました。

 

Violent Restitution(1988)

Razor - Violent Restitution(1988)

  1. The Marshall Arts
  2. Hypertension
  3. Taste the Floor
  4. Behind Bars
  5. Below the Belt
  6. I’ll Only Say It Once
  7. Enforcer
  8. Violent Restitution
  9. Out of the Game
  10. Edge of the Razor
  11. Eve of the Storm
  12. Discipline
  13. Fed Up
  14. Soldier of Fortune

本作はRAZORの最高傑作候補として挙げられることの多い作品であり、1980年代スラッシュ・メタルの隠れた名盤としても高い評価を受けています。無駄を徹底的に削ぎ落としたリフ、強烈なドラム、怒りを吐き出すようなヴォーカルが一体となったサウンドは圧巻です。「速いRAZOR」を聴きたいのであれば、まず本作がおススメです。

 

Custom Killing(1987)

Razor - Custom Killing(1987)

  1. Survival of the Fittest
  2. Shootout
  3. Forced Annihilation
  4. Last Rites
  5. Snake Eyes
  6. White Noise
  7. Going Under
  8. Russian Ballet

RAZORの中でも異色の作品と位置付けられる4thアルバム。今までの短く高速な楽曲を連発するスタイルとは異なり、「Survival of the Fittest」「Last Rites」など比較的長尺の楽曲を収録。単純なスピード勝負だけではなく、曲展開や構成面で新しい可能性を探った作品です。

 

Malicious Intent(1986)

Razor - Malicious Intent(1986)

  1. Tear Me to Pieces
  2. Night Attack
  3. Grindstone
  4. Cage the Ragers
  5. Malicious Intent
  6. Rebel Onslaught
  7. A.O.D.
  8. Challenge the Eagles
  9. Stand Before Kings
  10. High Speed Metal
  11. K.M.A.

前の2作で確立したスピード・メタル/スラッシュ・メタル路線をさらに押し進め、より攻撃的で鋭利なサウンドへ進化。高速リフを次々と叩き込むデイヴ・カルロ<Gt>のリフワークと、ヒステリックなヴォーカルとの組み合わせは強烈。初期RAZORの荒々しさを楽しみたいリスナーには、『Evil Invaders』と合わせて要チェックです。

 

Evil Invaders(1985)

Razor - Evil Invaders(1985)

  1. Nowhere Fast
  2. Cross Me Fool
  3. Legacy of Doom
  4. Evil Invaders
  5. Iron Hammer
  6. Instant Death
  7. Cut Throat
  8. Speed Merchants
  9. Tortured Skull
  10. Thrashdance

デビューアルバムと同年に発売されたRAZOR初期を代表する名盤。タイトル曲「Evil Invaders」を筆頭に、「Speed Merchants」「Iron Hammer」など、文字通り猛スピードで突進する楽曲が並び、細かな装飾よりも、リフ、スピード、勢いを最優先するスタイルはRAZORの大きな特徴です。

 

Executioner’s Song(1985)

Razor - Executioner's Song(1985)

  1. Take This Torch
  2. Fast and Loud
  3. City of Damnation
  4. Escape the Fire
  5. March of Death
  6. Distant Thunder
  7. Hot Metal
  8. Gatecrasher
  9. Deathrace
  10. Time Bomb
  11. The End

初期スピード・メタルの荒々しさと、後に確立されるスラッシュ・メタル的な攻撃性が同居したデビューアルバム。「Take This Torch」「Fast and Loud」「City of Damnation」など、バンドの原点ともいえる楽曲を収録。まだ洗練されてはいないものの、その生々しいエネルギーこそが本作最大の魅力です。

 

いますぐ、アルバム収録曲を聴いてみる!

 

RAZOR(レイザー)とは?バンドを知るための3つのFAQ

Q1. RAZOR(レイザー)はどこの国のバンドですか?

A. RAZOR(レイザー)は、1983年にカナダ・オンタリオ州グエルフで結成されたスピード/スラッシュ・メタル・バンドです。

デイヴ・カルロ(Dave Carlo)<Gt>を中心に活動し、1980年代のカナディアン・スラッシュ・メタルを代表するバンドのひとつとして知られています。

 

Q2. RAZOR(レイザー)のおすすめアルバム・最高傑作はどれですか?

A. 初めてRAZORを聴くなら、1985年の『Evil Invaders』と1988年の『Violent Restitution』がおすすめです。

特に『Violent Restitution』は、猛烈なスピード、鋭いギター・リフ、荒々しいヴォーカルというRAZORの魅力が凝縮されており、代表作・最高傑作のひとつとして高く評価されています。

 

Q3. RAZOR(レイザー)は現在も活動していますか?

A. はい。RAZORは1992年に一度活動を停止しましたが、1996年に復活しています。

2022年には『Decibels』以来25年ぶりとなるスタジオ・アルバム『Cycle of Contempt』を発表しました。2026年現在も、カナダのオールドスクール・スラッシュ・メタルを象徴する存在として知られています。

 

 

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