3 INCHES OF BLOOD(スリー・インチズ・オブ・ブラッド)とは?カナダ・バンクーバーで誕生したトゥルー・メタル戦士
3 INCHES OF BLOOD(スリー・インチズ・オブ・ブラッド)は、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー出身のヘヴィ・メタル・バンドです。1999年に結成され、80年代の伝統的なヘヴィ・メタルやパワー・メタルの影響を色濃く受けた音楽スタイルで知られています。彼らは、ツイン・ボーカルを活かした独自のサウンドと、戦闘やファンタジーをテーマにした歌詞が特徴です。
1999年、バンクーバーで結成された3 INCHES OF BLOODは、地元のメタルシーンで徐々に注目を集めました。2002年に自主制作のデビューアルバム『Battlecry Under a Wintersun』を発売し、そのクラシックなヘヴィ・メタルサウンドとエネルギッシュな演奏が評価されました。この作品がきっかけとなり、ロードランナー・レコードと契約を結び、国際的な活動を開始します。
2004年には、メジャーデビューとなった2ndアルバム『Advance and Vanquish』を発売。このアルバムには代表曲「Deadly Sinners」や「Destroy the Orcs」などが収録されており、ファンタジー要素を含む歌詞と疾走感あふれるリフが特徴です。特に「Deadly Sinners」は、ゲーム『Brütal Legend』のサウンドトラックにも採用され、バンドの知名度を大きく押し上げました。
2007年には3rdアルバム『Fire Up the Blades』を発売。本作は当時SLIPKNOTに在籍してたジョーイ・ジョーディソン(Joey Jordison)がプロデューサーを務め、より攻撃的でダークなサウンドが特徴です。しかし、この時期にオリジナルメンバーの多くがバンドを脱退し、ラインナップが大きく変わることとなりました。
バンドはメンバー交代を経ながらも活動を継続し、2009年には『Here Waits Thy Doom』を発売。本作では、初期のパワー・メタル色が薄れ、よりトラディショナルなヘヴィ・メタルやスラッシュ・メタルの影響が強まっています。
2012年には最後のアルバムとなる『Long Live Heavy Metal』を発売しました。本作は原点回帰とも言える作品で、バンドの持ち味であるパワフルなツインボーカルや叙事詩的な歌詞が健在でした。
2015年、バンドは正式に解散を発表しました。メンバーの一部はその後も音楽活動を続けていましたが、2023年には3 INCHES OF BLOODは再結成し、9年ぶりにライヴを開催、当初は1回限りの予定でしたが、2024年そして2025年にも海外のフェスに出演を予定しています。
3 INCHES OF BLOODは、IRON MAIDEN、JUDAS PRIEST、MANOWARなどの影響を受けたクラシックなヘヴィ・メタルを継承しつつ、現代的なエネルギーを加えた独自のスタイルを確立しました。彼らの音楽は、伝統的なメタルを愛するファンや、新世代のメタルリスナーにも影響を与えました。現在も多くのファンが彼らの音楽を愛し、名曲の数々はヘヴィ・メタル・シーンの中で語り継がれています。
3 INCHES OF BLOODのバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■カム・パイプス(Cam Pipes) – Vocal(2001~2015、2023~)
■シェーン・クラーク(Shane Clark) – Guitar(2004~2015、2023~)、Bass(2009~2015)
■ジャスティン・ハグバーグ(Justin Hagberg) – Guitar/Keyboard(2004~2015、2023~)、Vocal(2008~2015、2023~)、Bass(2009~2015)
■ニック・ケイツ(Nick Cates) – Bass(2006~2009、2023~)
■アッシュ・ピアソン(Ash Pearson) – Drums(2007~2015、2023~)
【過去メンバー】
■リッチ・トラウィック(Rich Trawick) – Bass(1999~2004)
■ジェフ・トラウィック(Geoff Trawick) – Drums(1999~2004)
■サニー・ダック(Sunny Dhak) – Guitar(1999~2004)
■ボビー・フローズ(Bobby Froese) – Guitar(1999~2004)
■ジェイ・ワッツ(jay Watts) – Guitar(1999~2000)
■ジェイミー・フーパー(Jamie Hooper) – Vocal(1999~2008)
■ブライアン・レッドマン(Brian Redman) – Bass(2004~2006)
■マット・ウッド(Matt Wood) – Drums(2004~2005)
■アレキシ・ロドリゲス(Alexei Rodriguez) – Drums(2005~2007)
■バイロン・ストラウド(Byron Stroud) – Bass(2012~2013)
アルバム紹介:3 INCHES OF BLOODが刻んだ鋼鉄のレガシー
※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪
Long Live Heavy Metal (2012)

- Metal Woman
- My Sword Will Not Sleep
- Leather Lord
- Chief And The Blade
- Dark Messenger
- Look Out
- 4000 Torches
- Leave It On The Ice
- Die For Gold (Upon The Boiling Sea Ⅳ)
- Storming Juno
- Men Of Fortune
- One For The Ditch
「3 INCHES OF BLOOD最後の咆哮“真のヘヴィメタル”ここにあり」
2012年に発売された5thアルバム『Long Live Heavy Metal』は、タイトル通りヘヴィメタルへの愛と誇りを全力で打ち出した王道作です。鋭く疾走感のあるギターリフはNWOBHMやスピードメタルの影響を色濃く感じさせ、高音シャウトと低音ボイスを曲ごとに使い分け、荒々しさと勇壮さを両立。剣や戦い、鋼鉄といった歌詞テーマも分かりやすく、メタル初心者でも直感的に楽しめます。ミックスは輪郭が明瞭で音圧も十分。特にタイトル曲「Long Live Heavy Metal」はライブ映え必至の名曲です。
Here Waits Thy Doom (2009)

- Battles And Brotherhood
- Rock In Hell
- Silent Killer
- Fierce Defender
- Preacher’s Daughter
- Call Of The Hammer
- Snake Fighter
- At The Foot Of The Great Glacier
- All Of Them Witches
- 12:34
- Execution Tank
「トゥルー・メタル復活の狼煙!『Here Waits Thy Doom』が示した進化と覚醒」
ジェイミー・フーパー(Jamie Hooper)<Vo>が脱退し、4人で制作された4thアルバムは、前作『Fire Up The Blades』の攻撃性を引き継ぎつつ、より硬派でストレートなヘヴィ・メタルへと進化しました。オープニングの「Battles And Brotherhood」の力強いシャウトで一気に引き込まれる疾走感ある曲や、「All Of Them Witches」のような6分間に及ぶドラマティックな曲などバラエティに富んだ、初心者にもわかりやすい王道メタルに仕上がっています。
Fire Up The Blades (2007)

- Through The Horned Gate
- Night Marauders
- The Goatriders Horde
- Trial Of Champions
- God Of The Cold White Silence
- Forest King
- Demon’s Blade
- The Great Hall Of Feasting
- Infinite Legions
- Assasins Of The Light
- Black Spire
- The Hydra’s Teeth
- Rejoice In The Fires Of Man’s Demise
「鋼鉄の刃を振り上げろ!『Fire Up the Blades』が放つ怒涛のメタル攻撃」
プロデューサーにSLIPKNOTのジョーイ・ジョーディソン(Joey Jordison)を迎え制作された3rdアルバム。約40分・全11曲の濃密なヘヴィ・メタル作品です。従来のパワー・メタル的な高揚感に加え、スラッシュ寄りの鋭いギターリフと荒々しいシャウトが前面に出たサウンドが特徴です。「Night Marauders」は、疾走感のあるリフと一気に畳みかける展開でアルバムの方向性を明確に提示します。「Trial of Champions」はキャッチーなコーラスが印象的で、ライブでも盛り上がるキラーチューンです。一方「The Goatrider’s Horde」はミドルテンポで重厚な空気を作り、アルバムに緩急を与えています。終盤の「Assassins of the Light」は約5分のエピックな構成で、ドラマ性の高さが光ります。前作『Advance and Vanquish』と比べると、よりダークで攻撃的な方向にシフトした作品であり、バンドの転換点とも言える一枚です。
Advance And Vanquish (2004)

- Fear On The Bridge(Upon The Boling Sea I)
- Deadly Sinners
- Revenge Is A Vulture
- Dominion Of Deceit
- Premonition Of Pain
- Lord Of The Storm(Upon The Boling SeaⅡ)
- Wykydron
- Swordmaster
- Axes Of Evil
- Crazy Nights
- Destroy The Orcs
- The Phantom Of The Crimson Cloak
- Isle Of Eternal Despair(Upon The Boling SeaⅢ)
”トゥルー・メタル復権の狼煙!『Advance And Vanquish』の魅力とは”
3 INCHES OF BLOODの名を一気に世界へ広めた2ndアルバム。ツインボーカルによるシャウトとハイトーンの掛け合い、そして疾走感のあるギターリフが、聴いた瞬間からテンションを引き上げてくれるそんなアルバムです。「Deadly Sinners」は約3分の高速ナンバーで、鋭いリフとキャッチーな展開がクセになるキラーチューン、「Destroy the Orcs」はファンタジー色の強い歌詞とシンプルなコーラスで、ライブでも盛り上がる一曲です。本作の良さは、とにかく“分かりやすく熱い”ことです。複雑な展開は少なく、リフ・ボーカル・リズムが一直線に突き進むため、初心者でも直感的に楽しめます。一方で、曲構成がシンプルな分、テクニカルな展開や多様性を求める人にはやや単調に感じる可能性があります。前作『Battlecry Under a Wintersun』よりも音質・完成度ともに大きく向上し、より洗練されたサウンドへ進化しています。
Battlecry Under A Wintersun (2002)

- Ride Darkhorse, Ride
- Destroy The Orcs
- Headwaters Of The River Of Blood
- Heir To The Chaos Throne
- Skeletal Onslaught
- Journey To The Promiseland
- Lady Deathwish
- Curse Of The Lighthouse Keeper
- Blazing Fires Of Everymore
- Hall Of Heroes
- Balls Of Ice
”粗さこそ武器!初期3 INCHES OF BLOODが刻んだ熱き戦場サウンド”
デビュー作である本作は、全9曲・約35分というコンパクトな構成ながら、初期衝動あふれるヘヴィ・メタルが詰め込まれた一枚です。音質はやや粗いものの、その分“生々しさ”と“勢い”がダイレクトに伝わるのが最大の魅力です。楽曲は全体的に疾走感重視で、音楽性は、NWOBHMやパワー・メタルの影響を受けつつも、まだ方向性が定まりきっていない荒削りなスタイルです。しかし、その未完成さこそが魅力であり、バンドの原点を感じられる重要な作品です。一方で、録音の粗さや楽曲のバリエーション不足は好みが分かれるポイント。初期の熱量や攻撃性が本作ならではの強みです。
3 INCHES OF BLOOD(スリー・インチズ・オブ・ブラッド)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. 3 INCHES OF BLOODとはどんなバンドですか?
A. カナダ・バンクーバー出身のヘヴィ・メタル・バンドで、1999年に結成されました。80年代のトラディショナル・メタルやパワー・メタルの影響を強く受けたサウンドと、ツインボーカルによる攻撃的かつ個性的なスタイルが特徴です。
Q2. 3 INCHES OF BLOODのおすすめアルバムはどれですか?
A. 初心者には2004年の『Advance And Vanquish』がおすすめです。「Deadly Sinners」などの代表曲を収録しており、バンドの魅力が最も分かりやすく詰まっています。よりヘヴィなサウンドを求めるなら『Fire Up the Blades』も人気です。
Q3. 3 INCHES OF BLOODは現在も活動していますか?
A. 2015年にバンドは解散しましたが、2023年に再結成。ライヴのための一度きりの再結成とされていましたが、2024年、2025年、そして2026年と毎年ライヴを行い、新作アルバムの予定はありませんが、活動は継続されています。


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