WORM(ワーム)は、アメリカ・フロリダ州マイアミで結成されたシンフォニック・ブラック/デス/ドゥーム・メタル・バンドで、デスメタルの腐敗した重さ、ブラックメタルの陰鬱な空気感、ドゥームメタルの圧倒的な遅さを融合させた独自のサウンドで評価されるアンダーグラウンド界で重要なバンドです。
WORM(ワーム)の基本情報
| バンド名 | WORM(ワーム) |
|---|---|
| 出身地 | アメリカ合衆国・フロリダ州マイアミ |
| ジャンル | ブラックメタル/シンフォニックブラックメタル/デスメタル/ドゥームメタル |
| 結成年 | 2012 |
| レーベル | Century Media Records, 20 Buck Spin, Iron Bonehead Productionsなど |
| Bandcamp | https://wormgloom.bandcamp.com/music |
| https://www.instagram.com/wormgloom/ | |
| https://www.facebook.com/wormgloom |
WORM(ワーム)とは?サウンドと特徴を解説
WORM(ワーム)の最大の魅力は、ブラックメタル、デスメタル、ドゥームメタルを融合した“腐敗と美が共存するサウンド”にあります。現代的なテクニカル路線とは一線を画し、あえて遅く、重く、陰鬱な音像を徹底的に追求しているのが特徴です。
・墓地のように不気味で荘厳なダークな世界観
・低音主体で響く腐敗感のあるヴォーカル
・ドゥーム由来の極端に遅く圧迫感のあるテンポ
・シンセを用いたゴシックで幻想的な空気感
WORM(ワーム)は、ENTOMBEDやDISMEMBERといったクラシックなデスメタルの影響を感じさせつつも、単なるオールドスクール回帰ではありません。
むしろ、そこにドゥームやブラックの要素を掛け合わせることで、“死と静寂が支配する独自の音世界”を構築しています。
WORM(ワーム)のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■ファントム・スローター(Phantom Slaughter) – All Instruments(2012~2016)、Guitar/Bass(2016~2023)、Vocal/Keyboard(2016~)
■ロス・セプテンション(Wroth Septention) – Guitar(2021~)
【過去メンバー】
■ヘルスポーン(Hellspawn) – Vocal(2014~2016)
■エクィマンソーン(Equimanthorn) – Keyboard/Drums(2017~2020)
■ニヒリスティック・マニフェスト(Nihilistic Manifesto) – Guitar(2021)
WORM(ワーム):バンドの歴史
ファントム・スローター(Phantom Slaughter)によるソロプロジェクトとして始動。
デビューデモ『The Deep Dark Earth Underlies All』を発売。
デビューアルバム『Evocation of the Black Marsh』を発売。
2ndアルバム『Gloomlord』を発売。
3rdアルバム『Foreverglade』を発売。
4thアルバム『Necropalace』を発売。元MEGADETHのマーティ・フリードマンがゲスト参加し話題に。
WORM(ワーム)のアルバム紹介:“腐敗・静寂・絶望”を音楽として表現する独自の存在
Necropalace(2026)

- Gates to the Shadowzone (Intro)
- Necropalace
- Halls of Weeping
- The Night Has Fangs
- Dragon Dreams
- Blackheart
- Witchmoon: The Infernal Masquerade
”死と幻想が交錯する、WORMの到達点的暗黒美”
WORMがこれまで築いてきたブラック/デス/ドゥームの融合サウンドをさらに深化させた、いわば“完成形”とも言える一枚です。全体を覆うのは、重く沈み込むドゥームリフと、墓地を思わせる湿ったデスメタルの質感、そこにシンセが織りなす幻想的な空気が重なり、まるで異界に引きずり込まれるような没入感を生み出し、単なる“重いメタル”ではなく、音の一つ一つが空気を圧迫するような感覚を持っています。代表曲としては「Necropalace」「Empire Reborn」「Throne of the Abyss」あたりが挙げられ、いずれもアルバムの世界観を象徴する完成度の高い楽曲です。本作はよりゴシックかつドラマ性が強調されており、“重さ”だけでなく“美しさ”や“荘厳さ”が際立っています。これはWORMの新たな方向性を示す進化といえるでしょう。
Foreverglade(2021)

- Foreverglade
- Murk Above the Dark Moor
- Cloaked in Nightwinds
- Empire of the Necromancers
- Subaqueous Funeral
- Centuries of Ooze
”腐敗と幻想が溶け合う、暗黒美の到達点”
WORMがブラック/デス/ドゥームという三要素を高次元で融合させ、独自の世界観を完成させた代表作。極端に遅く沈み込むドゥームリフを軸に、湿ったデスメタルの質感、さらにブラックメタル由来の陰鬱な空気が重なります。テンポは非常に遅く、派手な展開は少ないため、スピード感や即効性を求める人には退屈に感じるかも・・・。また、楽曲の雰囲気が統一されているため、1曲ごとのフックはやや弱め。初期のブラックメタル寄りの荒々しさから脱却し、よりデスメタル/ドゥーム寄りに進化し、WORMの音楽性が明確に確立された転機的作品です。
Gloomlord(2019)

- Putrefying Swamp Mists at Dusk (Intro)
- Rotting Spheres of Sentient Blackness
- Apparitions of Gloom
- Melting in the Necrosphere
- Abysmal Dimensions
”腐敗と重圧が支配する、死臭漂う極悪ドゥーム”
WORMの音楽性を一気に確立させた転機的アルバム。全体的に、ズシンと沈み込むようなリフが延々と続き、音のイメージとしては、腐敗した沼にゆっくりと引きずり込まれるような感覚で、空気そのものが重く濁っているような印象を受けます。単なるヘヴィではなく、音が空間を圧迫するレベルの重厚さがあり、ドゥーム好きにはたまりません。また、フィンランド系デスメタルに通じる湿った音作りも魅力で、独特の死臭感を生み出しています。総じて、“聴きやすさ”ではなく“体験”を重視した作品なのがこのアルバム。音楽を楽しむというより、暗黒世界に没入したい人にこそおすすめできます。
Evocation Of The Black Marsh(2017)

- Altar of Black Sludge
- Winged Beast of the Phantom Crypt
- Gravemouth
- Evil in the Mire
- Evocation of the Black Marsh
- Swamp Ghoul
- Rotting Semblance
- The Slime Weeps
”原始的闇が蠢く、WORMの混沌なる出発点”
WORMのキャリア初期を象徴するデビュー作であり、現在のスタイルの原型を知る上で重要な一枚です。ブラックメタルを軸にしながら、すでにデスメタルやドゥームメタルの要素も垣間見えます。音質はかなり粗く、楽曲の展開もシンプルなため、メリハリや分かりやすさは控えめです。後の作品と比較すると、よりブラックメタル寄りで荒々しく、実験的な側面が強いのが特徴。このアルバムは、完成度よりも“雰囲気”や“原始的な闇”を楽しむ作品です。WORMの進化を理解したい人には価値が高く、逆に完成された重厚サウンドを求める人は後期作品から入るのが無難です。
WORM(ワーム)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. WORM(ワーム)とはどんなバンドですか?
A. WORM(ワーム)は、2012年にアメリカ・フロリダ州マイアミで結成されたブラック/デス/ドゥーム・メタル・バンドです。デスメタルの重厚さ、ブラックメタルの陰鬱さ、ドゥームメタルの遅く圧迫感のあるサウンドを融合させた独自の音楽性で、アンダーグラウンドシーンを中心に高い評価を得ています。
Q2. WORM(ワーム)の代表アルバムはどれですか?
A. 代表作としては、『Foreverglade』(2021年)や、『Gloomlord』(2019年)が挙げられます。特に『Foreverglade』は重厚なデスメタルと幻想的な要素が融合した完成度の高い作品で、WORMの評価を大きく高めた重要なアルバムです。
Q3. WORM(ワーム)は初心者でも聴けますか?
A. WORMはブラックメタル、デスメタル、ドゥームメタルを融合した非常に重く暗い音楽性のため、一般的なメタル初心者にはややハードルが高いバンドです。ただし、2021年の『Foreverglade』はメロディや雰囲気も重視されており、比較的入りやすい作品としておすすめです。重厚でダークな世界観が好きな方であれば、初心者でも十分に楽しめます。


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