TAAKE(トーケ)は、ノルウェー・ベルゲンで始動したブラック・メタル・バンド(プロジェクト)です。中心人物であるHoest(ホースト)によって始動し、以降30年以上にわたり一貫してノルウェー語による歌詞と伝統的なブラック・メタルのスタイルを貫いています。バンド名の「TAAKE」はノルウェー語で「霧」を意味し、その名の通り、冷たく幻想的なサウンドが特徴です。
TAAKE(トーケ)とは?バンドの基本情報
| バンド名 | TAAKE(トーケ) |
|---|---|
| 出身地 | ノルウェー・ベルゲン(Norway, Bergen) |
| ジャンル | ブラックメタル |
| 結成年 | 1995年 |
| レーベル | Dark Essence Records/Svarteknst Produksjoner/Wounded Love Records |
| https://www.instagram.com/taake_offisiell/ | |
| https://www.facebook.com/taakeofficial | |
| YouTube | https://www.youtube.com/channel/UCPK7diHWft20qRCqvo7nCZg |
TAAKE(トーケ)とは?サウンドと特徴を解説
TAAKE(トーケ)の最大の魅力は、1990年代のノルウェー・ブラック・メタルが持つ冷酷で荒々しいサウンドを継承しながら、ホースト(Hoest)<All Instruments, Vo>独自の叙情的なギター・メロディとロック/フォーク的な感覚を融合させている点です。ベルゲン出身のバンドらしい寒々しく霧に包まれたような空気感と、耳に残るリフワークがTAAKEのサウンドを特徴づけています。
・北欧らしい哀愁と叙情性を感じさせるギター・メロディ
・ブラストビートからミドルテンポまで変化するダイナミックな楽曲展開
・ブラックンロール、伝統的ヘヴィ・メタル、フォークなどを取り込む柔軟な音楽性
・ホースト(Hoest)による耳を突き刺すような絶叫ヴォーカルとノルウェー語の歌詞
・バンジョーやメロトロンまで導入する、伝統に縛られない実験精神
初期のTAAKEは、ローファイでプリミティヴな音質、鋭いトレモロ・ピッキング、叙情的な旋律を軸にした”True Norwegian Black Metal”を体現するサウンドが特徴です。一方、キャリアを重ねるにつれてロックンロール的なグルーヴやヘヴィ・メタル由来のリフ、フォーク的な旋律なども積極的に取り入れ、伝統的なブラック・メタルを土台としながら独自のスタイルへと進化していきました。TAAKEは、DARKTHRONE、MAYHEMなどに代表されるノルウェー・ブラック・メタルの伝統を受け継ぎながら、それを単純に再現するのではなく、ホースト(Hoest)独自のメロディセンスと実験性によって進化させてきたバンドです。
TAAKE(トーケ)のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■ホースト(Hoest) – All Instruments/Vocal(1995~)
【過去メンバー】
■ハヴァード(Haavard) – Bass
■ビャルテ・ボー(Bjarte Boe) – Drums
■スティーグ(Stieg) – Guitar
■スヴァルテゥ(Svartulv) – Drums(1995~1996)、Vocal(1996,2004,2005)
■ステファニー・カレン・アローチ(Stephanie Karen Allouche) – Bass/Piano(2000~2003)
■ラヴァ(Lava) – Bass/Guitar/Vocal(2002~2007)
■モルド(Mord) – Drums(2002~2006)
■C・コラックス(C.Corax) – Guitar(2002~2004)
■ドメダッグ(Dommedag) – Guitar(2007)
【現ライヴメンバー】
■ジェルムンド・フレドヘイム(Gjermund Fredheim) – Bass/Drums/Vocals-Clean(1996~2002)、Guitar(2007~)
■ヴィガンダー(V’Gandr) – Bass/Vocal-Backing(2007~)
■エインディアチャイ(Aindiachai) – Guitar(2007~)
■エルド(Eld) – Bass(2015~)
■ルネ・ネッセ(Rune Nesse) – Drums(2019~)
TAAKE(トーケ):バンド結成から現在までの歴史
ホースト(Hoest)が「ウルヴヘディン(Ulvhedia)」と名乗り、THULEを結成。デモ『Der Vinterstormene Raste』を発売。
2ndデモ『Omfavnet av svarte Vinger』を発売。
TAAKEにバンド名を改名。デビューデモ『Manndaudsvinter』を発売。
デビューEP『Koldbrann i Jesu marg』を発売。
デビューアルバム『Nattestid ser porten vid』を、Wounded Love Recordsから発売。
2ndアルバム『Over Bjoergvin graater himmerik』を発売。
3rdアルバム『Hordalands doedskvad』を、Dark Essence Recordsから発売。
4thアルバム『Taake』を発売。
5thアルバム『Noregs Vaapen』を発売。DARKTHRONE、MAYHEM、IMMORTAL、ENSLAVEDのメンバーがゲスト参加。
アメリカで初ライヴを行い、6thアルバム『Stridens hus』を発売。
7thアルバム『Kong Vinter』を発売。
8thアルバム『Et hav av avstand』を発売。
9thアルバム『En skog av nidstang』を発売。
TAAKE(トーケ)のアルバム紹介:30年以上貫くノルウェー・ブラックメタルの美学
※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪
En Skog Av Nidstang(2026)

- Einstoeingen og eg
- Et dyr tok min hud
- Engler
- Av guds ville naade
約3年半ぶりとなる9thアルバム。レコーディングはベルゲン南部、ボルウォイ島周辺の森林地帯で行われました。過度な現代的スタジオ技術に依存するのではなく、隔絶された環境、直感、創造性、基本的な録音手法を重視して制作されました。30年以上の活動を経たTAAKEが、ブラック・メタルの原始的な精神を失うことなく、自らの音楽世界をさらに深めた作品です。
Et Hav Av Avstand(2023)

- Denne Forblaaste Ruin Av En Bro
- Utarmede Gruver
- Gid Sprakk Vi
- Et Uhyre Av En Kniv
約6年ぶりとなる8thアルバムは、全4曲という構成ながら、約11~13分に及ぶ長尺曲を中心とした作品で、これまで以上に楽曲をじっくり展開。TAAKEらしい冷たいブラック・メタルの質感は維持されていますが、メランコリックなメロディや長大な曲構成によって、より深く没入できる作品であり、30年というキャリアを経てもなお、TAAKEの音楽を進化させ続けていることを証明したアルバムです。
Kong Vinter(2017)

- Sverdets Vei
- Inntrenger
- Huset I Havet
- Havet I Huset
- Jernhaand
- Maanebrent
- Fra Bjoergegrend Mot Glemselen
「Kong Vinter」は英語にすると「King Winter(冬の王)」という意味を持ちます。タイトルが象徴するように、TAAKEらしい冷たさ、暗さ、哀愁、荒涼とした北欧的な雰囲気が強く感じられる作品。1990年代のスタイルを単純に再現するのではなく、現代のTAAKEとして再構築している点が本作の魅力です。
Stridens Hus(2014)

- Gamle Norig
- Orm
- Det Fin En Prins
- Stank
- En Sang Til Sand Om Ildebrann
- Kongsgaard Bestaar
- Vinger
前作『Norges Vaapen』で広げた音楽性をさらに発展させながら、ブラック・メタル本来の鋭さや荒々しさ際立ち、高速のブラストビートやトレモロ・リフだけに依存せず、ミドルテンポ、ブラックンロール的なグルーヴ、叙情的なフレーズなどを自在に組み合わせているのが特徴。長いキャリアを重ねても定型化することなく、ホースト(Hoest)が独自のブラック・メタルを追求していることを示した作品です。
Noregs Vaapen(2011)

- Fra Vadested Ti Vaandesmed
- Orkan
- NordBundet
- Du Ville Ville Vestland
- Myr
- Helvetesmakt
- Dei Vil Alltid Klaga Og Kyta
TAAKEの代表作のひとつであり、伝統的なブラック・メタルと大胆な実験性が融合した作品。DARKTHRONEのノクターノ・カルト、MAYHEMのアッティラ・シハーなど、ノルウェー・ブラック/エクストリーム・メタルを代表するミュージシャンたちがゲスト参加しました。「伝統を守りながら、その枠には縛られない」というTAAKEの姿勢を象徴するアルバムです。
Taake(2008)

初期三部作を終えたTAAKEが新しい段階へ進んだ作品で、セルフタイトルを冠していることからも重要な転換点であることがうかがえます。従来のノルウェー・ブラック・メタルを基本としながら、ロックンロール的なリフや大胆な曲展開など、より自由なアプローチが目立つようになりました。TAAKEが単純な1990年代ブラック・メタルの再現にとどまらないバンドであることを明確にした一枚です。
Hordalands Doedskvad(2005)

- Hordaland Dodskvad Ⅰ
- Hordaland Dodskvad Ⅱ
- Hordaland Dodskvad Ⅲ
- Hordaland Dodskvad Ⅳ
- Hordaland Dodskvad Ⅴ
- Hordaland Dodskvad Ⅵ
- Hordaland Dodskvad Ⅶ
3rdアルバムで、初期三部作を締めくくる作品です。ブラック・メタル特有の冷たい音像を維持しながら、メロディ、リズム、ギターリフの変化がさらに豊かになっています。初期TAAKEの荒々しさと、後の作品で顕著になる実験性の双方を感じられる作品であり、1999年の『Nattestid Ser Porten Vid』から続いてきたTAAKE初期の音楽世界がひとつの完成形を迎えました。
Over Bjoergvin Graater Himmerik(2002)

- Over Bjoergvin Graater Himmerik Ⅰ
- Over Bjoergvin Graater Himmerik Ⅱ
- Over Bjoergvin Graater Himmerik Ⅲ
- Over Bjoergvin Graater Himmerik Ⅳ
- Over Bjoergvin Graater Himmerik Ⅴ
- Over Bjoergvin Graater Himmerik Ⅵ
- Over Bjoergvin Graater Himmerik Ⅶ
タイトルにある「Bjoergvin(Bjørgvin)」はベルゲンの古い呼称であり、TAAKEと故郷ベルゲンとの強い結びつきを象徴する作品となっています。デビューアルバムで確立した冷徹なブラック・メタルを引き継ぎながら、楽曲構成やギターリフはさらに多彩になりました。凍てつくようなトレモロ・リフと荒々しいヴォーカルだけではなく、哀愁を感じさせるメロディが楽曲の随所に配置されています。TAAKEというバンドの「ノルウェーらしさ」と「ベルゲンらしさ」を理解するうえでも重要なアルバムです。
Nattestid Ser Porten Vid(1999)

- Vid Ⅰ
- Vid Ⅱ
- Vid Ⅲ
- Vid Ⅳ
- Vid Ⅴ
- Vid Ⅵ
- Vid Ⅶ
記念すべきデビュアルバム。TAAKEの初期を代表する作品であると同時に、その後の音楽性を決定づけた重要作です。荒々しくローファイなブラック・メタルの音像を基本としながら、冷たいトレモロ・リフと哀愁を帯びたメロディを組み合わせています。また、本作から2005年までに発表された最初の3作品は、「死、ノルウェー、人間の内側に存在する悪魔」などを軸とする三部作として位置付けられています。
TAAKE(トーケ)とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1. TAAKE(トーケ)はどんなバンドですか?
A. TAAKE(トーケ)は、1993年にノルウェーのベルゲンでホースト(Hoest)を中心に始動したブラック・メタル・バンドです。
当初は「Thule」という名前で活動し、1995年にTAAKEへ改名しました。1990年代のノルウェー・ブラック・メタルの伝統を受け継ぎながら、叙情的なメロディやロック、フォーク的な要素も取り入れた独自のサウンドを特徴としています。
Q2. TAAKEというバンド名にはどんな意味がありますか?
A. 「TAAKE」は、ノルウェー語で「霧」を意味する「tåke」の古い綴りです。
ホースト(Hoest)の故郷であるベルゲンを囲む7つの山々にかかる霧にも結び付けられており、TAAKEの冷たく暗いブラック・メタルの世界観を象徴する名前となっています。なお、ホースト(Hoest-Høst)はノルウェー語で「秋」を意味します。
Q3. TAAKEを初めて聴くなら、どのアルバムがおすすめですか?
A. TAAKEの原点を知りたい人には、1999年のデビューアルバム『Nattestid Ser Porten Vid』がおすすめです。
初期三部作をさらに聴き進めるなら『Over Bjoergvin Graater Himmerik』(2002年)、『Hordalands Doedskvad』(2005年)も外せません。一方、TAAKEの伝統と実験性の両方を楽しみたい人には、2011年の『Noregs Vaapen』がおすすめです。



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