CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】は、台湾・台北で結成されたメロディック・ブラック/デス・メタル・バンドです。攻撃的なサウンドに、台湾の伝統音楽、二胡などの民族楽器、演歌、歌仔戯(台湾オペラ)の旋律を融合。さらに台湾の歴史、神話、民間伝承、アイデンティティを作品のテーマとしてきたことで、世界的にも独自の存在感を確立しました。
CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】とは?バンドの基本情報
| バンド名 | CHTHONIC(ソニック)/ 閃靈 |
|---|---|
| 出身地 | 台湾・台北(Taiwan, Taipei) |
| ジャンル | メロディックブラックメタル/メロディックデスメタル/フォークメタル |
| 結成年 | 1995年 |
| レーベル | Howling Bull/Ciong Zo/ULoud Music/TRA Music/Crystal/Fredmosa Records |
| 公式ページ | https://chthonic.tw/ |
| https://www.instagram.com/ChthonicTW | |
| https://www.facebook.com/chthonictw | |
| X(旧:Twitter) | https://x.com/chthonictw |
| YouTube | https://www.youtube.com/@chthonictw/videos |
CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】とは?サウンドと特徴を解説
CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】の最大の魅力は、メロディック・ブラック/デス・メタルの激烈なサウンドを軸に、台湾の伝統音楽や民族楽器、歴史・神話・文化を融合させた独自の音楽性です。
・二胡など台湾・東アジアの伝統楽器を取り入れた民族的な旋律
・シンフォニックで壮大なアレンジと哀愁漂うメロディ
・台湾の歴史・神話・民間伝承を描いたコンセプト性
・ブラック・メタルの狂気とフォーク・メタルの民族性を融合
CHTHONICは、初期のシンフォニック/ブラック・メタル色の濃いスタイルから、メロディック・デス・メタルの攻撃性や台湾伝統音楽をさらに強く取り入れ、独自のサウンドへと進化してきました。特に『Seediq Bale』『Mirror of Retribution』『Takasago Army』『Bú-Tik』などでは、激しいギターリフやブラスト・ビート、絶叫ヴォーカルに、二胡の哀愁ある旋律や台湾の歴史・文化を題材とした世界観を融合。欧米のフォーク・メタルとは異なる「台湾だからこそ生み出せるメタル」を確立しています。DIMMU BORGIRやCRADLE OF FILTHなどのシンフォニック・ブラック・メタル、メロディック・デス・メタル、民族音楽を取り入れたフォーク・メタルが好きな方にもおすすめできるバンドです。
CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】のバンドメンバーの変遷と現在のラインナップ
【現メンバー】
■フレディ・リム(Freddy Lim) – Vocal(1995~)、Erhu(1999~)
■ドリス・イェー(Doris Yeh) – Bass/Vocal(1999~)
■ジェシー・リウ(Jesse Liu) – Guitar/Vocal(1999~)
■ダニ・ワン(Dani Wang) – Drums(2005~)
■CJ カオ(CJ Kao) – Keyboard(2005~)
【過去メンバー】
■テリー(Terry) – Drums(1995~1998)
■エリス(Ellis) – Guitar(1995~1998)
■アンブロシア(Ambrosia) – Keyboard/Vocal(1995~2001)
■マン 6(Man 6) – Bass(1996~1997)
■シャオ・ユー(Xiao-Yu) – Bass(1997~1999)
■シャオ・ワン(Xiao-Wang) – Drums(1998~1999)
■ザック・チャン(Zac Chang) – Guitar(1998~1999)
■A-Jay チャイ(A-Jay Tsai) – Drums(1999~2005)
■ナル(Null) – Guitar(1999~2000)
■ヴィヴィアン・チェン(Vivien Chen) – Keyboard/Vocal(2001~2002)
■シェリル(Sheryl) – Keyboard(2002~2003)
■ルイス・ウェイ(Luis Wei) – Keyboard(2003~2004)
■アレクシア・リー(Alexia Lee) – Keyboard/Piano(2004~2005)
■スノン(Sunong) – Erhu(2005~2009)
CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】:バンド結成から現在までの歴史
当時大学生だったフレディ・リム<Vo>を中心に高校や大学の友人と共に台湾・台北でバンド結成。
デビューアルバム『祖靈之流 / Where the Ancestors’ Souls Gathered』を発売。アジアのタワーレコードチャートで2位にランクイン。
2ndアルバム『靈魄之界 / 9th Empyrean』を発売。アジアのタワーレコードチャートで1位にランクイン。その後、FUJI ROCK FESTIVALで来日し、日本、マレーシア、シンガポールでツアーを行う。
3rdアルバム『永劫輪迴 / Relentless Recurrence』を発売。アメリカ、日本、香港のフェスに参加した後、DARK FUNERALとツアーを行う。
霧社事件をテーマにした、4thアルバム『賽德克巴萊 / Seeding Bale』を発売。
フレディ・リム<Vo>主宰のThe Megaport Music Festivalを初開催。
Ozzfestのセカンドステージに出演、その後、NILE、OBITUARY、CRADLE OF FILTH、MARDUK、ENSIFERUMと共にツアーを行う。
2.28事件をテーマにした5thアルバム『十殿 / Mirror Of Retribution』を発売。その後、SATYRICON、BLEEDING THROUGH、ARCH ENEMYとツアーを行う。
高砂義勇兵をテーマにした、6thアルバム『高砂軍 / Takasago Army』を発売。その後、ARCH ENEMY、DEVILDRIVER、SKELETONWITCHなどとツアーを行う。
7thアルバム『武徳 / Bu-Tik』を発売。
フレディ・リム<Vo>が政治活動を拡大し、選挙に当選し議員となる。
8thアルバム『政治 / Battlefields Of Asura』を発売。
HTHONIC(ソニック)/【閃靈】のアルバム紹介:台湾の歴史・文化をヘヴィメタルで描く世界的バンド
※リンクされた曲名をクリックすると、バンド、レーベル公式ページの動画を観ることができます♪
政治 / Battlefields Of Asura(2018)

- Drawing Omnipotence Nigh
- The Silent One’s Torch
- Flames upon the Weeping Winds
- A Crimson Sky’s Command
- Souls of the Revolution
- Taste the Black Tears
- One Thousand Eyes
- Masked Faith
- Carved in Bloodstone
- Millennia’s Faith Undone
- Autopoiesis
- Takao (live)
前作から5年ぶりとなる8thアルバム。台湾の神々や宗教的世界観などを取り込みながら、抵抗、自由、連帯、防衛といったテーマを描いた作品。本作は台湾で高く評価され、2019年に再び金曲奨を受賞しました。
武徳 / Bu-Tik(2013)

- 武裝 / Arising Armament
- 破夜斬 / Supreme Pain for the Tyrant
- 尼可拉斯 / Sail into the Sunset’s Fire
- 共和 / Next Republic
- 大械鬥 / Rage of my Sword
- 亡命關 / Between Silence and Death
- 火薰時代 / Resurrection Pyre
- 火燒島 / Set Fire to the Island
- 暮沉武德殿 / Defenders of Bú-tik Palace
- 重殖武裝 / Undying Rearmament
前作『高砂軍 / Takasago Army』で確立した台湾民族音楽とメロディック・デス・メタルの融合をさらに発展させた作品。激しいブラスト・ビート、鋭いギターリフ、フレディ・リム<Vo>のスクリーム、二胡をはじめとする伝統楽器、哀愁を帯びた東洋的旋律が一体化しています。「Supreme Pain for the Tyrant」や「Defenders of Bú-Tik Palace」などは、後期CHTHONICを代表する楽曲となりました。
高砂軍 / Takasago Army(2011)

- 冥河島 / The Island
- 殘枝 / Legacy Of The Seediq
- 皇軍 / Takao
- 震洋 / Oceanquake
- 南十字星 / Southern Cross
- 薰空 / KAORU
- 玉碎 / Broken Jade
- 歸根 / Root Regeneration
- 大黑天 / MAHAKALA
- 鎮魂醒靈寺 / Quell The Souls In Sing Ling Temple
CHTHONICの代表作として特に評価の高い6thアルバム。第二次世界大戦期に日本軍に参加した台湾原住民族の高砂義勇隊をテーマに、台湾の歴史的背景を題材にしながら、壮大なメロディック・デス・メタルと民族音楽を融合。「Takao」「Broken Jade」などは、CHTHONICの入門曲としてもおすすめです。
十殿 / Mirror Of Retribution(2009)

- 潛冥 / Autoscopy
- 刃綻 / Blooming Blades
- 心擰 / Hearts Condemned
- 石破 / Venom in My Veins
- 陰法渡冥河 / The Aroused
- 醒靈寺 / Sing-Ling Temple
- 一九四七 / 1947
- 鬼縛 / Forty-Nine Theurgy Chains
- 再闖閻獄 / Rise of the Shadows
- 淨血終戰 / Bloody Waves of Sorrow
- 孽鏡沉暮 / Spell of Setting Sun: Mirror of Retribution
台湾の歴史に大きな影響を与えた「二・二八事件」を背景に捉えたコンセプトで、幻想的な死後世界を融合させた5thアルバム。サウンド面ではブラック・メタル、メロディック・デス・メタル、シンフォニック・メタル、台湾伝統音楽の融合がさらに完成度を高めました。
賽德克巴萊 / Seediq Bale(2005)

- 岩木之子 / Progeny of Rmdax Tasing
- 黥面卸 / Indigenous Laceration
- 忿燃戰靈封 / Enthrone
- 大出草 / Bloody Gaya Fulfilled
- 泣神 / The Gods Weep
- 叢屍繫冥河 / Where the Utux Ancestors Wait
- 虹橋赴 / Exultant Suicide
- 川中島之禁 / Banished into Death
- 半屍橫氣山林 / Quasi Putrefaction
CHTHONICの歴史を語るうえで欠かせない代表作。タイトルとなった「Seediq Bale」は台湾原住民族セデック族と深く関係しており、台湾の歴史と民族文化をメタルによって世界へ伝えるCHTHONICのスタイルが、より明確になっていきました。この頃までに主要メンバーが揃い、そしてCHTHONICは台湾だけにとどまらず、海外へ活動範囲を拡大していきました。
永劫輪迴 / Relentless Recurrence(2002)

- 第一章 業 / Nemesis
- 第二章 悲命格 / Onset of Tragedy
- 第三章 恨葬林投 / Obituary Tuning
- 第四章 冥河冤賦 / Grievance, Acheron Poem
- 第五章 返陽救子 / Revert to Mortal Territory
- 第六章 厲鬼生 / Funest Demon Born
- 第七章 殺途 (復讎之一) / Vengeance Arise
- 第八章 恨弒三界 (復讎之二) / Slaughter in Tri-Territory
- 第九章 掠魂入閻獄 (復讎之三) / Grab the Soul to Hell
- 第十章 永劫輪迴 / Relentless Recurrence
台湾の有名な民間伝承「林投姐(Lim-to-kian)」をテーマにした3rdアルバム。後期CHTHONICの完成されたメロディック・デス/フォーク・メタル的サウンドと比べれば、まだシンフォニック・ブラック・メタル色が強く、荒々しさの残る作品ですが、「台湾独自のCHTHONIC」を理解するためにも外せない、初期の重要作です。
靈魄之界 / 9th Empyrean(2000)

- 海息 慢板 / Breath of Ocean
- 第一節 序 / Mother Isle Disintegrated. Aboriginal Gods Enthroned
- 第二節 幽游冥河 / Floated Unconsciously In the Acheron
- 第三節 支那之喚 / Summon of China
- 第四節 匯神 / Gods Souls Gathered
- 第五節 侵 / Invasion
- 第六節 玄蒼 / Upon the Empyrean
- 第七節 永固邦稷 / Guard the Isle Eternally
「台湾のブラック・メタル」という独自のアイデンティティを本格的に確立し始めた2ndアルバム。二胡が作り出す悲哀、幻想的なキーボード、女性ヴォーカル、そしてブラック・メタルの攻撃性。それらが一体となって生み出す「冷たく激しいのに、どこか東洋的で美しい」サウンドは非常に個性的です。
祖靈之流 / Where the Ancestors’ Souls Gathered(1998)

- 序曲 / Drift Out to Mystery
- 越海 / Across the Sea
- 海息 / Breath of Ocean
- 母島解體.登基 / Mother Isle Disingrated, Aboriginal Gods Enthroned
- 越海 第二樂章 – 深耕 / Deep Rising (Across the Sea 2)
- 燕歌行 / Yen Geh Shin
- 血雲朵 / Bloody Cloud
- 越海 第三樂章 – 聖戰 / Holy War (Across the Sea 3)
後年のCHTHONICにつながるブラック・メタル、台湾文化、民族的なメロディという基本的な方向性が形成されたデビューアルバム。現在の洗練されたCHTHONICと比較するとアンダーグラウンド色の濃い作品ですが、台湾独自のブラック・メタルを作り上げようとする初期衝動を感じられる作品です。
CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】とは?バンドを知るための3つのFAQ
Q1.CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】はどんなバンドですか?
A. CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】は、1995年に台湾・台北で結成されたメタル・バンドです。
メロディック・ブラック/デス・メタルを軸に、二胡などの伝統楽器や台湾の民族音楽、シンフォニックなアレンジを融合した独自のサウンドを特徴としています。歌詞やアルバムでは台湾の歴史、神話、民間伝承、文化などを題材としており、台湾を代表するメタル・バンドとして世界的に知られています。
Q2.CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】の初心者におすすめのアルバムは?
A. 初めてCHTHONICを聴くなら、2011年の『高砂軍(Takasago Army)』がおすすめです。
メロディック・デス・メタルの攻撃性と台湾伝統音楽の哀愁ある旋律がバランスよく融合しており、「Takao」「Broken Jade」など代表曲も収録されています。初期のシンフォニック・ブラック・メタル色を楽しみたい方には『永劫輪迴(Relentless Recurrence)』や『Seediq Bale』もおすすめです。
Q3. CHTHONIC(ソニック)/【閃靈】は2026年現在も活動していますか?
A. はい。CHTHONICは2026年現在も解散しておらず、活動を継続しています。
近年はメンバーそれぞれの活動もあり、かつてのような頻繁なツアー活動ではありませんが、2023年にはシングル「Pattonkan」、2025年にはシングル「Endless Aeons」を発表するなど、単発ではありますが、新しい音楽も届けています。結成から30年以上を経た現在も、台湾の歴史や文化を世界へ発信する重要なメタル・バンドです。



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